強冷却に偽りなし?PCケース「旋風」の使用感を率直レビュー
初めての自作PCで、Scytheのミドルタワーケース「旋風」を使用しました。
実際に使ってみて感じたことを、解説を交えながら率直にご紹介。
各種特徴
ケースの特徴について詳しく見ていきます。
サイズ
幅195mm、高さ445mm、奥行503mm。
マザーボードはATX、Micro-ATX、Mini-ITXに対応しています。
横幅ですが、結構大きめのCPUクーラーでも入ります。公式HPによると高さ155mmまで対応で、無限五でもバッチリ入りました。
奥行も割とあるので、電源は大きめのものでも大丈夫そうです。玄人志向の750W電源は余裕で入りました。
重量
重量は約6.3kg。そこそこずっしりしてます。
個人的には安定感があって良い感じです。ちょっとぶつかったりした程度ではまず倒れることはなさそう。
デザイン
黒一色のシンプルなデザインです。会社名のロゴなども一切入っていません。
特に安っぽい感じはなく、お家からオフィスまでどこに置いても違和感のない実用的なデザインだと思いました。
設計
通気性
「旋風」という名前の通り、エアフローがしっかり考慮された設計になっています。 側面と上面、底面、後面に通気孔があり、空気が抜けやすい構造です。
ただ、底面は防塵フィルターが付いていますが、上面は付いていないのが気になるところ。
普通は縦に置くと思うので、上面に何もないとホコリが入ってしまいそうです。私の場合はそれが気になったので、上面には不織布を切って貼り付けてます(見た目はちょっと我慢)。
せっかくなら上面にも防塵フィルターを付けてほしかったです。
正面
全面メッシュ加工になっている点が◎。ファン部分にしっかりと防塵フィルターが付いている点も高評価です。
I/O部分はUSB3.0ポート1個、USB2.0ポート2個、HD AUDIO対応in/outコネクタが用意されています。
私にとってはちょうど良い設定でしたが、人によってはポート/端子類が足りないよ~という場合もあるかもしれません。
背面
通気性の良い設計になっています。
拡張スロットは7本分あり、高い拡張性を誇っています。背面のダミープレートは切り取り式です。
ケースファン
ファンは前面に2個、後面に1個付いてます。かなり静かです。
側面×2、上面×2、底面×1で最大5個のファンを追加で取付可能です。
内部
無駄のない機能的な設計になっています。
配線は取り回しがしやすく、ちょうど良い位置に裏配線用の穴が開いています。
しかも、マザーボードの固定板と側面パネルとの間に意外とスペースがあるので、太めの配線も裏に押し込むことができて便利です。
ドライブベイ
5インチベイ×3、3.5インチベイ×4、2.5インチベイ×4という充実のキャパシティです。
基本的にネジ止めが不要なレール固定方式で、光学ドライブなんかも押し込んで固定するだけなのでとっても簡単。
取り付けには下の写真のようなレールを使います。
シャドウベイ
ベイ自体は便利で良いのですが、一つ気になった点があります。シャドウベイのレール固定部を取り外せないことです。
フロントファンのすぐ近くにシャドウベイのレール固定部があるのですが、これが風を遮ってしまっている気がするんですよね。
私の場合、SSDを最下部に固定してレールを全く使用していないので、使っていないレール固定部を外せないのがもどかしく感じました。
VGAホルダー
大型のグラボを想定したサポーターがあるのが嬉しいところ。私の場合はRadeon RX 580を装着していますが、サポーターが良い具合にグラボを支えてくれています。
グラボはカード長が292mmあるいは325mmまでのものが搭載可能だそうです。
ちなみに大型のグラボを装着した場合、エアフローが完全に上下で分かれてしまうのでご注意。
以上、「旋風」の長所・短所をまとめるとこんな感じです。
- 頑丈・安定感がある
- 邪魔にならないデザイン
- 拡張性が高い
- ユーザーを考えた親切設計
- 上面の通気孔が対策の必要あり(ホコリ入りそう)
- シャドウベイのレール固定部が取り外せない
- 人によってはポート/端子類が足りないかも
まとめ
いろいろと見てきましたが、「旋風」はその名の通りエアフローが重視された機能的&実用的なPCケースです。
値段が5000~6000円ぐらいであることを考えると、コスパは非常に良いと感じます。公式HPの謳い文句通り質実剛健で拡張性が高く、長く使えるPCケースだと思いました。
ユーザーフレンドリーな設計なので、私のような自作初心者の方にもおすすめできます。
以上、購入を検討されている方の参考になれば幸いです。
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